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2005/04/17

Volkswagen TYPE-3 Variant

t3この車は9年間乗ったフォルクスワーゲンのTYPE-3。1969年式と思われる。
旧態化してきたビートル(TYPE-1)の後継モデルとして開発されたが、メカニズム的に冒険する事が出来ず、ビートルと同じRRとなっている。
(そして売り上げはもう一つで、悲しいかなビートルより早く姿を消しているーこれはシトロエンにおける2CVとディアーヌの関係に似ている)

ボディタイプはノッチバック(セダン)/ファストバック(クーペ)/スクエアバック(ステーションワゴン)の3種類。
スクエアバックはUSやUKでの呼び名のようで、本国ではバリアントと呼ばれている。

RRなのにハッチバックっていうのがよろしい。
エンジンは空冷水平対向なので低く抑える事が出来るために実現できた形である。
そんなわけで貨物室は下にエンジンを抱える為にフロアが高い。でも結構な量の荷物が積めるし、リアシートを畳むと段差なく貨物室を広げる事が出来る。
アウトドアグッツ満載でキャンプやらバーベキューやら色んなところへ行った。

今ではだいぶ安くなっているが、これを買った時代には結構な高値がついていた。
そんな訳でこの車は好きだったが買えないものと考え、車の買い換えを検討していたボクはトヨタのパブリカ(UP20)を買おうと思っていた。
その旨を親友に話すと、最近の雑誌に安いのが売りに出てたとの話。
彼はビートルとバスを持っていたからボクが買えばTYPE-1〜3まで揃う。
次の休日に彼と高速を走らせ現物を見に行き即決。
恐ろしいことに程度とかそんなことは全く考えていなかった。

数日後、地元陸運での引き取っての帰りの初ドライブ。
でも調子がオカシイ、アイドリングが安定しない。
この車はツインキャブだったのだが、アクセルワイヤーからキャブへ伸びるロッドがフリーになっておりこれが原因だった。
そんな出だしが象徴していたように細かい問題やトラブルが多かった。
マフラーの排気漏れ。
ヒートエクスチェンジャーからの漏れ。
フロアの錆による穴。
フレームのゆがみ。
ABCペダル固定部品の劣化によるクラッチケーブルの外れ。
アース不良でリバースに入れるとショートする電気系。
スターターモーターの故障。
駐車場でホイルキャップ部分を当て逃げされ、それ以降エアー漏れするようになったタイヤ。
などなど。
大きなものではオイルポンプの故障(?)で高速道路走行中に焼き付けたこともあった。
このときはクランクケースを割ってそこから火が出るという廃車の危機だったが、うちわで消し止めエンジン載せ換えでしのいだ。
知識が付いてきて判ったのはやはり値段なりの物だったという事。
それでも9年間と言う長きに渡ってボクの足となり活躍してくれた。

空冷水平対向エンジンの独特な音はとても好き。
フィン状になったテールランプ周りもいい。
パッケージングも考えられている。
RRでフロア前方に余裕があるので着座位置は結構前の方。
後席は足下はあまり広くない。
リアシートの座面はフロントシートより一段高い上に、この車にはヘッドレストが無いので見晴らしは文句無い。
そんなわけで室内の一体感があり、話が弾む。
シートはスポンジというよりバネって感じ。
でもフワフワ暴れることは無く、ちゃんと衝撃を受け止めてくれる。
サスペンションは本来ならば大きいストロークで段差をいなしてくれるのだが、この車は前のオーナーがかなり車高を落としていたのをそのまま乗っていたため、かなりガツガツ。

昔ヤナセの社用車として使われていたらしく、年配の方からは懐かしいと声をかけられ、信号待ちの時に歩いていた外国人からは『Wow! Volkswagen!!』と微笑み掛けられ。存在感のある車だったと思う。

別れは意外とあっけなく訪れた。
元々フランス車好きだったボクはそろそろお目当ての車への買い換えを検討していたが、この車を手放す踏ん切りは付いていなかった。
ある日修理が終わった車を取りに行くと、車屋から『そろそろこの車、難しいよ。次の車検、通したい?』との話が。
結局その言葉で踏ん切りを付けた。

別れの日、今まであまり写真を撮っていなかったので沢山取って、車屋まで最後のドライブ。
通勤に使っていた道を走っていると急に泣けてきた。
20代の大半を共に過ごしたこの車は、一足先に若くして亡くなってしまったボクの親友との繋がりの1つでもあったから、そんな思い出を捨ててしまうような気がした。

程度が良ければ壊れにくい良い車だと分かっているから、機会があればもう一度所有したい。
が、その前に欲しい車も多いのが悩みの種。

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