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2005/04/13

車と評論家とデザイナーと

<車のデザイン>
車は地域によっては生活に欠かせないものでありながら、趣味性の高いものでもある。
そして車には色々な方向性の楽しみ方がある。
・高級車にステータスを見る者。
・スポーツ系の車で刺激を求める者。
・4×4で道なき道を走ることを楽しむ者。
・クラッシックカー、旧車で時代や文化の違いを楽しむ者。
e.t.c
それぞれの方向性にはそれぞれの方向性に合ったデザインの傾向があると思う。
それはその方向性の人々が好むデザインと言う事なのだろう。

一口にデザインと言っても外見的な面もあればパッケージングもある。
ユーザーインターフェイスもあるし安全面でのデザインもあるだろうが、ここで言うのは見た目の話。

<媒体と評論家>
最近は車雑誌等はほとんど見なくなってしまった。
特に新車情報系の雑誌。
Web上の方が早く詳しく情報を得る事が出来ると思うし、文章の品質としては様々だけど色々な価値観での感想も読める。
雑誌にしろWebにしろ新車の紹介は単にスペックを書いただけの速報的なものもあるが、人々は『〜インプレッション』といったレポートをその車の善し悪しの判断材料にしていると思う。
そういったレポートを書くのは主に評論家と言われる人達。

ボクは以前は評論家という人達を低く見ていた。
新車で出た当時は褒めてたくせに旧型になると悪い点を書くし。
偉そうな事言ってるけど、アナタはもっと素晴らしいものを作れるの?とか思っていた。

そして恐らく決定的だったのは、とあるパワーウインドウスイッチに関しての評価。
当時まだ10代だったボクは多くの車を知っていた訳ではないが、当時の車のドアに付いていたパワーウインドウスイッチは前側を押すとウインドウが上がり、後ろ側を押すとウインドウが下がるようなスイッチが一般的だったと記憶している。
しかしマツダのそれは違う操作系だった。
前側を引っ張り上げるとウインドウが上がり、押し下げるとウインドウが下がるようになっていた。
ボクはこの操作系は操作ミスが少なくなるし、何より直感的だと思っていた。

しかし、ある評論家が『これはひどいユーザーインターフェイス』だと評していた。
詳細は忘れたが、自分が今まで使ってきた車と違うので使いにくい、止めて欲しい。と言う内容だった。
その後多くの車が発売されているが、我が家の非マツダの車はマツダと同じユーザーインターフェイスである。
他のメーカーの車にも同様のユーザーインターフェイスを見かけることが多くなったように思う。
明らかにボクが良しとしたものが普及してきていると感じている。

でも評論家という人達を低く見ていたのは間違いだと思うようになった。
まず文章の品質。
上でWebでは多様な価値観の意見が聞けると書いたが、やはり品質も大事である。
評論家はさすがプロだけあってボキャブラリも多く、読み物として良いものを書く事が多い。
そして経験。
評論家はそれを生業としているわけだから色々な車に触れる機会があり、それは経験となってボクの気付かない事や気付くのに時間がかかるようなことにも気付いて記事にしてくれる。
メーカー側との『しがらみ』などで悪く言いにくい事などもあるだろうが、なんとなく気付かせてくれる場合もある。

結局、上に書いたパワーウインドウの氏の場合は(これに関しては今でもボクが正しいと思っているので)、彼自身の想像力が劣っていただけであり、それをもって評論家全体を評価してはいけない、という当たり前のことに気付いていなかった。
自分の考えを否定されて独りで感情的になっていただけだった。

<デザイナー>
話が逸れたので軌道修正。

レポートなどでは好みの問題も多いせいか、見た目に関してはあまり触れられない気がする。
ボクは評論家でも無いし経験も多くないのだけれど、どうにも納得できないデザインに出会う事がある。
それは全体的なデザインの方向性の話ではなくて、『なんかデッサン狂ってない?』とか『この面ってどういうことよ?』という、ボクとしては好み以前の問題だと思ってる事柄。
他のデザイナーなどの目の肥えた人はそれをどのように感じるのだろう?
制作者側であるデザイナーはどう思ってるのだろう?
そういった事に関しての評論を見聞きし、もっと吸収したいと思っていた(評論に同意するかは別問題)。

傲慢に聞こえるかもしれないけど、購入者層は基本的にデザインの善し悪しっていうのを分かっていないと思ってる。
ボクも分かっているとは言えない部分が多々あると思う。
プロであるデザイナーが良質のデザインを提供し、ユーザーはその中から好みのデザインを選ぶ。
そして一般ユーザーは良質なデザインを感じ取って成長していくものだと思っている。
どうもボクは幾つかの車に関して、デザイナーが力を出し切っていない気がする。

さて、上に書いたボクの欲求に答えるようなページがあった。
それはautomotive designで、デザイナーから見たデザインの評論が書かれている。
多分有名だと思う。
氏が良しとしているものが必ずしも良いものでは無いのかもしれないが、勉強になる事が多くまたデザイナーが何を考えているかを知る事が出来る、お薦めできるサイトである。

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